したがって、企業の経営活動はケイパビリティの造成・管理、さらにそこからコア・コンピタンスの条件を満たすものを見つけ、鍛え上げる一連の流れと捉えることができます。 また、フォードによる買収が行われる以前の、ボルボの安全技術などもこれに当たります。 希少性(Scarcity) 3つ目の評価ポイントである希少性とは、市場に出回っていないような希少性が高い製品であるか、という考え方です。
17前出の著書「コアコンピタンス経営」のなかで定義された言葉で、以下の3つの能力が条件である、と主張しています。
強みをどうすれば伸ばせるか、そして弱みはどのように改善すればいいのか、それぞれが明確になれば、課題をクリアするための案も出てきます。
その一例がセブン銀行です。
広範かつ多様な市場に参入する可能性をもたらすものでなければならない• 一つの技術やサービスが単体で完結するのではなく他の分野にも応用できる、ということです。 その中でも特に重要なコンピタンスを「 中核になるコンピタンス」すなわち「コア・コンピタンス」と呼びます。 競合他社が真似ることのできない確固とした能力 となります。
6競合相手に真似されにくい自社能力• その論文の冒頭には、 企業の成長を可能にする「コア・コンピタンス」を特定し、それらを育て上げ、開拓してく能力に基づいて評価されることになる。
その中で耐久性を保持し続けることは難しいでしょう。
代替可能性(Substitutability)• 以前はコンテンツベースで評価している会社も多くありましたが、徐々にコンピテンシーベースの評価にシフトしています。
花や果実である事業や最終製品を机に並べて戦略を練るのも楽しいかもしれませんが、それらを生み出した根や幹であるコアコンピタンスやコア製品を戦略的に育てることも重要です。 関連相談• 希少性(Scarcity):その技術が市場で不足(scarce)している• コア・コンピタンスとケイパビリティの包含関係がわかったところで、次は比較的なじみのある概念である「 経営資源」との関係を見ていきたいと思います。 今回、コア・コンピタンスを考えるにあたって、さらに2つの言葉「 ケイパビリティ」と「 経営資源」についても見ていきたいと思います。
6コア・コンピタンスに興味があれば、まずは確立した企業について知ってみましょう。
例えばスポーツシューズ・メーカーのナイキの場合、他社の製品と比べて技術面、品質面で大きな差がない場合でも、消費者がナイキのシューズに対して高い価値を感じるのは、ブランドというコア・コンピタンスがあるからと言える。
移動可能性(Transferability):広範囲で多様な市場に応用できる• 「コアコンピタンス」の使い方などについては、この後詳しく見ていきましょう。
では、どんな能力ならばコアコンピタンスと呼べるのでしょうか? コアコンピタンスを提唱した経営学者によると、下記3つの要件を満たす能力が「コアコンピタンス」と言えるようです。
2コンピテンシーの意味・定義について コンピテンシーとは、簡単に言うと社会から与えられた役割で、優れた成果を発揮する行動特性です。
ブランド力は、特定の市場や製品に限ったものではありません。
この 味の素の「アミノ酸関連の技術」はコアコンピタンスの有名な成功例です。
今回はそんな経営用語の1つ、「コア・コンピタンス」について考えていきます。 コア・コンピタンスを分析する方法 コア・コンピタンスを確立させたいのであれば、分析する方法についても知ってみましょう。
17Appleやシャネルなどの企業は、ブランド力というコアコンピタンスを用いて、複数の市場に展開し、数々のヒット商品を生み出しています。
SBU(戦略事業単位)に対する批判 プラハラッド教授とハメル教授は、1970年代以降に浸透した SBU(ストラテジック・ビジネス・ユニット、戦略的事業単位)という考え方に警鐘を鳴らしています。
しかし、デジタルカメラの普及により、フィルム事業の売上は大きく減少。
トヨタ-LEXUS の検査技術- トヨタのLEXUSには官能検査と呼ばれる、人の五感に頼った検査ノウハウがあります。 また、80年代に外で音楽を聴くためには大きなラジカセを持ち運ぶ必要があり、ウォークマンは価値ある画期的な商品だったのです。
12このように 絶え間なく新しい製品やサービスを社会に広く提供できる能力は、コアコンピタンスとして認めることができます。
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最初からビジネス用語として作られたもので、一般的にはあまりなじみのない言葉です。